2020年11月中旬・午前11:50頃・晴れ
前回の記事:▶ 山麓でフキの葉を食べ歩くニホンカモシカ【短編】山麓の休耕地を歩きながら採食する野生ニホンカモシカ(Capricornis crispus)を撮影しながら慎重に回り込むと、カモシカは土手の直下で動かなくなりました。
手前の畦に隠れて姿がほとんど見えないのですが、どうやら地面に座り込んで食後の反芻をしているようです。
経験上、撮影アングルを求めて私が更に近づいたり斜面の上に移動しようと動いたりすれば、カモシカは警戒して逃げてしまうでしょう。
無理せずにカモシカが動き出すまで待つことにしました。
カモシカは正面から私の方を油断なく見据えています。
ときどき耳だけをピクピクと動かして、周囲の物音を探っています。
晩秋でも日に照らされた休耕地から陽炎が立ち上っています。
長期戦になりそうなので、途中から三脚に固定したカメラに動画撮影を任せて、私は数十m離れた近くの農道に置いてきたザックを取りに戻りました。 (@3:00)
カモシカはカメラから離れる私を目で追いました。
明らかにカモシカの緊張が和らぎ、横を向いたり眠そうにしたりしています。
私がカメラの設置場所にそっと戻ると、ニホンカモシカは再び顔の向きを変えて正面から私を睨むようになりました。 (@5:40)
カモシカは視力があまり良くないと言われるのですが、それほど悪くはなさそうです。
つづく→立ち上がったカモシカは…
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