2020年10月下旬・午後14:30頃・くもり
河畔林の林縁に咲いたセイタカアワダチソウの群落を覆うようにヤブガラシが繁茂していました。
ヤブガラシの葉1枚を緩く巻いて作った謎の「虫の巣」をキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が念入りに調べていました。
巣の入り口から頭を突っ込んで葉巻の内側表面を舐めたり端を噛んだりしています。
おそらくイモムシが食草のヤブガラシの葉を巻いて巣を作り、中に隠れていたのでしょう。
しかし葉巻の中は空っぽでした。
そのまま蛹になり羽化した後なのかもしれません。
キイロスズメバチ♀は少し飛び回ると、同じくヤブガラシの葉を巻いて作った別の巣を見つけて物色を始めました。
緩く巻いた葉巻の内部に白い絹糸が張り巡らされている上に、葉に残ったマイン状の食痕が黒変しています。
獲物を狩る瞬間が見れるかと期待して接写したものの、どれも空き巣で私も蜂もガッカリ…。
キイロスズメバチ♀が熱心に調べていた「虫の巣」を私も手でほぐして中を調べてみました。
巣の主は不在で、内部は黒変していました。
少量の糞が残っているような気もしますが、黒カビが生えてしまったようで、状況がよく分かりません。
撮影中、隣に咲いたセイタカアワダチソウの花にキイロスズメバチ♀は全く興味を示しませんでした。 (吸蜜せず)
完全に「狩り(獲物探索)モード」だったのでしょう。
おそらくこのキイロスズメバチ♀個体は過去の狩りの成功体験を記憶学習していて、ヤブガラシの葉巻き巣を重点的に調べて回っているのでしょう。
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