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2020/09/14

ヒヨドリバナの花蜜を吸うナミツチスガリ♀



2020年7月中旬・午後17:00頃・くもり

道端(民家の庭先)に咲き始めたヒヨドリバナの群落でナミツチスガリ♀(Cerceris hortivaga)が訪花していました。
未だ咲いていない蕾が多いので、吸蜜してもすぐに飛んで別の花序に移動してしまいます。

後半からはマクロレンズを装着して接写しました。(@2:44〜)
黒光りする体表の点刻が見事です。
ナミツチスガリの顔は愛嬌があって好きです。

私にはナミツチスガリの性別の見分け方が分からず、ネット検索でも苦労しました。
おそらく頭楯に分かりやすい性差が出るはずだと思うのですが、私は♀の顔写真しか撮れていません。
交尾シーンを顔正面から撮った写真があれば一目瞭然なのですけど、ネット上に見当たらないのです。
狩蜂の生態写真を得意としておられる「裏庭観察記 外伝」ブログでナミツチスガリ雄蜂♂の見事な顔写真が掲載されていました。

華奢な体格。オレンジ髭。
この特徴的な口髭が雄蜂♂の特徴のようです。
さて、今回私が撮った個体はどちらでしょう?
吸蜜シーンを接写しても、蜂の動きが忙しない上にヒヨドリバナの長い雌しべが邪魔で、肝心の口元がよく見えません。
スロー再生してもオレンジ色の口髭は見えなかったので、おそらく♀だと思うのですが、どうでしょうか?
そもそも私は、ナミツチスガリの訪花シーンを見たのは今回が初めてです。

重い腰を上げて「ツチスガリ属の種の検索表」を紐解いてみると、「腹部は6節の可視節からなる。触角は12節からなる」のが♀で、「腹部は7節の可視節からなる。触角は13節からなる」のが♂と記述されていました。
寺山守氏のホームページ内で公開されている「フシダカバチ亜科の種検索」および「フシダカバチ亜科 カラー画像」のPDFファイルを参照。)
同定用の生態写真をしっかり接写するか、採集して標本を精査しない限り、動画派の私にはツチスガリの性別を見分けるのは困難だと分かりました。




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