2020年7月中旬・午後14:45頃
河原の土手に自生するミズキの木で得体の知れない奇妙な虫を見つけました。
ダンゴムシやワラジムシを細長く伸ばしたような謎の黒い虫が2匹、ミズキの幹を横または下に向かってせかせかと歩いていたのです。
よく見ると、多足類ではなく6本脚が胸部から横に伸びているようです。(見えないだけで、短い腹脚もあるのかもしれません。)
何か甲虫類の幼虫だと思うものの、私にはさっぱり分かりません。
私の知識ではオオヒラタシデムシの幼虫が一番近いです。
マイマイカブリの幼虫か?と思ったりもしましたが、口器の形状が肉食性ではない気がします。
謎の虫を採寸できていませんが、ミズキの幹ですれ違うクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀やエサキモンキツノカメムシ(Sastragala esakii)の5齢?幼虫と比べると大体の大きさが分かると思います。
アリは謎の甲虫幼虫とニアミスしても、獲物として狩ろうとはしませんでした。
採集して腹面や口器などをじっくり接写したかったのですけど、根際まで下りたところで見失ってしまいました。
触れたり捕獲したりしたらダンゴムシのように丸まった防御姿勢になるのかも、試してみたいところです。
実は撮影中にもっと気になる別の虫を発見したので、そちらに気を取られてしまったのです。(映像公開予定)
ちなみに、ミズキの根際には多数の穴や凸凹があり、多数のダンゴムシやワラジムシが群がっていました。
この立木は未だ朽ちてはおらず枝には緑の葉を茂らせていますが、色んな虫が少しずつ材を食い荒らしているようです。
根際にはクロオオアリの巣穴もありました。
いつもお世話になっている幼虫図鑑サイトの「不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に投稿して問い合わせたところ、akaitoriさんより「ハムシダマシ科かも知れません」とご教示いただきました。
ハムシダマシ科の仲間は成虫もあまり馴染みがありません。
あまりに地味過ぎて、見かけても無意識にスルーしてしまっているのでしょう。
図鑑『くらべてわかる甲虫1062種』p89によれば、ハムシダマシ科の幼虫は朽木の中などで成長するのだとか。
エサキモンキツノカメムシ幼虫とすれ違う |
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