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2020/09/05
ノイバラに来たクロムネアオハバチ?
2020年6月上旬・午前11:00・晴れ
農道沿いに自生するノイバラの群落で見慣れないハバチの仲間が葉の上に乗って歩き回っていました。
どうやらノイバラの花や蜜には興味無さそうです。
ひょっとして、ノイバラの茎に集るアブラムシ類を捕食しに来たのだとしたら面白い話です。
それとも産卵が目的なのかな?
体色がきれいな黄緑色で、黒い斑紋があります。
私は未だハバチの専門的な図鑑を持っていないので、調べ物はインターネット頼みです。
黄緑色のハバチにも色々と種類があるようです。
今回見つけた個体はクロムネアオハバチ(Tenthredo nigropicta)でしょうか?
腹部が太いので、なんとなく♀かな?
もし間違っていたらご指摘願います。
やや高い枝葉に止まっているので、背側がしっかり撮れずフラストレーションが溜まります。
カメラのバックモニターがバリアングルでなくなったので、高所の被写体が上手く撮れません。
仕方がないので同定のため撮影直後に必死で採集を試みたのですが、ノイバラの棘だらけの茂みに阻まれてガサガサと揺らしてしまい、その隙にハバチは逃げてしまいました。
昆虫写真家の藤丸篤夫さんがノイバラに来る様々な昆虫の営みを写真で丹念に撮りためた『ノイバラと虫たち』という本が大好きです。
この写真集を見ると、掲載種の多さにとにかく圧倒され、このテーマはもう調べ尽くされてしまったような気になるかもしれません。
しかし、決してそんなことはありません。
この日に私がたった一箇所のノイバラ群落で遭遇した昆虫は、ミツバチとクマバチを除くと全て、『ノイバラと虫たち』の未掲載種でした。
筆者とは別の地域で調べれば、ノイバラに来る虫たちの顔ぶれも変わってくるのでしょう。(所変われば虫変わる)
日本の生物多様性も未だ捨てたものではありません。
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