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2020/07/04
池の岸から小魚を捕食するダイサギ(冬の野鳥)
2020年2月中旬・午後16:18〜16:28
日本庭園で池の岸で白鷺が佇んだり、ゆっくりと歩き回ったりしていました。
ダイサギ(Ardea alba)です。
飾り羽が美しいですね。
少量の残雪が積もった岸から何度も長い嘴を水中に素早く突っ込んで獲物の捕食を試みています。
何度か失敗したり獲物に逃げられたりしたものの、私が見ている間に少なくとも二度は小魚の捕食に成功しました。
池の水面には、細かく溶けた氷(雪かも?)が浮いています。
ダイサギは岸の水際に忍び寄り、鋭い眼光で水中を見つめています。
日本庭園の庭木は冬の間、雪囲いされています。
水中に獲物を見つけると、ダイサギは頭を低く下げた姿勢で忍び寄ります。
狙いを定め、池の水際の岸に嘴を電光石火の早業で突き刺しました。
見事に咥えた長い嘴の先には小魚(種名不詳)がピチピチと暴れていました。
獲物を丸呑みすると、首を左右に振って嘴から水を振り落としました。
川で魚を捕食するダイサギは今まで何度も観察してきましたが、池での漁は初見です。
川での漁と異なる点として、食後に嘴を水でゆすぐ行動をしませんでした。
今回、食後のダイサギは首を左右に振って嘴の水気を切っただけで、すぐに次の獲物を探しに歩き出しました。
おそらく、池の静水で嘴をゆすいだりすると魚に警戒され逃げられてしまうからでしょう。
もう一つ大きな疑問として、川では「足踏み追い出し漁」がダイサギの得意技なのに、池では水中に入って歩き回らないのは何故でしょうか?
単なる個体差なのかな?
釣りをやらない私は想像するしかないのですが、池と川では効率的な漁のやり方が異なるのかもしれません。(池の魚の方が警戒心が強い?)
止水の池で足踏みすると水底から舞い上がった泥で濁ってしまい、肝心の獲物が見えなくなりそうです。
一方、川で足踏み追い出し漁をやる場合は、川底から舞い上がった泥は川の水ですぐに川下へ流されますから、ダイサギの視界は良好に保たれるはずです。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
実はこの飛翔シーンは一番最初に撮りました。
この記事は捕食行動が主題なので、ストーリーの演出上、編集で後回しにしました。
私が対岸からカメラを構えたら警戒し、少し飛んで死角に逃げてしまいました。
木の橋を飛び越えて逃げる際にアオサギのように鳴いて騒いだり脱糞したりしないのが、優雅な白鷺らしいと思いました。(たまたまかも?)
それでも私は辛抱強くダイサギを追いかけて粘り、なんとか捕食シーンを撮ることができました。
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