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2020/07/01

オオウバユリ種子の風散布を実演してみる



2020年2月中旬

平地のスギ(杉)林の薄暗い林床に立ち枯れしたオオウバユリを見つけました。

(ウバユリは)関東地方以西から四国・九州に分布する。中部地方以北・樺太・千島には大型の変種オオウバユリ( C. cordatum var. glehnii )が分布する。(wikipediaより引用)

完全に熟した実は割れていて、中には平べったい翼の付いた種子が詰まっていました。
枯れた茎を手で揺すると、乾いた蒴果が飛散しました。
オオウバユリの種子は、秋から冬の寒風に吹かれて分布を広げるのです。
そのために茎ができるだけ背高くまっすぐ伸びるのでしょう。

秋山恵生『Winter Field Guide Snow Forest 冬の森へ』というハンドブックによると、

 木ではなくユリの仲間です。地味な白い花のあとに、種子をいっぱい詰め込んだ実ができます。種を飛ばしたあとのサヤは、リースの材料としてよく利用されます。雪の降りはじめのころまでは、野に立っています。(p39より引用)
平らな種子には、薄く角のまるい三角形の翼があります。このためゆっくりと回りながら風に飛ばされていきます。(p54より引用)
オオウバユリの実は翼果ではなく蒴果(2つ以上の心皮が合わさっていて、縦に裂ける)に分類される。(p64より引用)



初夏になったらオオウバユリの花の写真を撮りに行くつもりです。


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