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2020/06/23

水路の流水を飲みに来たツグミ(冬の野鳥)



2020年2月上旬・午後14:40頃・くもり

街中を流れる水路(融雪溝)が川の本流に注ぐ手前の地点で、ツグミTurdus eunomus)が水を飲みに来ました。
コンクリート護岸の緩斜面を水際まで慎重に下ると、冷たい雪解け水に嘴を浸しました。
よほど喉が渇いていたのか、頭を11回も上下させて流水を飲みました。
画面の奥に短い氷柱が連なって見えます。

喉を潤したツグミはコンクリート護岸の斜面を少し登り返すと、雪面の落ち葉を数枚嘴でめくりました。
落ち葉の裏に隠れて越冬している昆虫類を探して食べるための探餌行動でしょうか。
そう言えばこの個体は、飲水後に嘴を拭う行動をなぜかやりませんでした。
最後は水路から飛び去りました。

実はこの撮影直前に、雪で覆われた河原の落葉灌木に2羽のツグミが止まっていました。
私がカメラを向けると1羽は飛んで逃げたものの、残った個体が水路に近づいて来たのです。
全く同じ場所で以前キジバトが水を飲んだのを思い出した私は、ツグミの意図を察することができました。


▼関連記事(2年前の撮影)
水路の流水を飲みに来たキジバト(野鳥)

撮りやすいアングルにさり気なく移動して、動画に記録することができました♪
今年は暖冬とは言え、川岸のあちこちには少量の残雪がありました。
水を飲むためにわざわざ用水路の岸まで降りていくのは天敵に襲われるリスクがありそうな気がします。
土手に積もった雪を食べる方が安全だと思うのですけど、このツグミはそうしなかったのが興味深く思いました。
雪を食べると体温が下がってしまうことを知っているのでしょうか。
例えばカラスやカワガラスは、冬に雪を食べて喉を潤すことがあります。
黒い羽毛の鳥は、晴れれば冬でも暑いのかな?

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