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2020/06/28

電線から飛び立つカワラヒワの群れ(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後12:55頃・くもり

郊外で計11羽のカワラヒワCarduelis sinica)が電線3本に並んで止まっていました。
五線譜に並ぶ音符♪を連想します。
寒そうに羽毛を膨らませたり身震いしたりしています。
風切り音で鳴き声は聞き取れませんでした。
カメラを向けると次々に飛び去り、2羽だけが残りました。

厳冬期にカワラヒワを見かけるのは珍しい気がするので、動画で記録しておきます。
記録が無いと「存在が無かった」ことにされてしまいますから、面白くない記録でもとりあえず残しておく価値があるのです。
図鑑でカワラヒワは留鳥とされています。
しかし、種子食性の鳥は豪雪地帯で餌を探すのが困難になりますから、南の地方に渡って行くはずです。(漂鳥)
今年は雪が異常に少ない暖冬なので、雪国でも落ち穂拾いなどをして餌を確保できているのでしょう。
冬季の採餌行動を動画に撮りたくてカワラヒワを探し歩いたのですが、目的を果たせませんでした。
もっと少数の群れで行動していることが多く、私が気づくより早く飛んで逃げてしまうのです。
来年以降に持ち越しですが、例年並みの積雪になるとカワラヒワの数は減ってしまうだろうと予想されます。

例えばスズメは草の種の他に熟柿を食べたりして、冬でも雪国に残って逞しく生き残ります。(留鳥)
その一方で、柿の木の熟果をカワラヒワが食べに来るシーンを一度も見たことがありません。



▼関連記事(3年前の3月下旬に撮影)
カワラヒワが群れで桜の冬芽を採食(冬の野鳥)


【追記】
山形新聞社『やまがた野鳥図鑑』によると、
冬季に観察されるのは大陸からくる亜種オオカワラヒワのようだ。(p55より引用)
今まで私はカワラヒワの亜種の違いを区別してこなかったので、新たな宿題ができました。
また同図鑑によれば、山形県内でカワラヒワが特によく見られる時期は、4月上旬〜8月中旬と記されていました。

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