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2020/05/10

朝、川岸の倒木に一番乗りしたカワウが羽繕い(冬の野鳥)



2019年12月中旬・晴れ・午前7:27〜7:34(日の出時刻は午前6:50)

川岸で倒木や流木が集中した区間に集まるカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の活動を終日観察してみました。
ここは漁場の川および休息するための止まり木(コロニー?)がセットになっているのです。

夜明け前から倒木の対岸にブラインドを張って中に隠れました。
このとき私が暗闇で立てる物音で、川で寝ていたカモ類が警戒して一斉に飛び去りました。
夜明け前の川からカワウの鳴き声は聞こえませんでした。
カワウが夜に寝る集団ねぐらはまた違う場所にあることが分かっています。
朝一番にねぐらを飛び立ち、漁場および休息するための止まり木(コロニー?)に通勤してくるカワウをブラインド内で待ち構えて撮影する作戦です。
もし私が岸辺に白昼堂々ブラインドを張ると、カワウは警戒して逃げてしまい、当分近寄らなくなってしまうでしょう。
どうしても暗い夜のうちからブラインドを設営する必要があるのです。

万全の準備で防寒具を着込み懐炉を身に着けても、寒さが身に堪えます。
特に晴れた日の早朝は放射冷却現象で気温が一層下がるのです。
ブラインド内の最低気温は、日の出時刻の直後(午前6:53)に記録した4.7℃、湿度65%でした。

日の出から37分後の午前7:27にようやく一番乗りの若い個体(若鳥)が登場しました。
このときの気温(ブラインド内)は5.2℃、湿度65%。
(岸辺に設置した見慣れないブラインドを警戒して、いつもより到着が遅くなった可能性はあります。)
胸元の羽毛が白い若鳥です。
川面を下流から遡るように泳いで来ると、倒木を一度通り過ぎてから方向転換し、上流側から飛び乗りました。
その前から倒木に陣取って休んでいたカルガモは、カワウに遠慮して逃げ出しました。
水鳥2種の力関係は単純に体格で決まり、カワウ>カルガモのようです。
ただしカワウが先客のカルガモを攻撃的に追い払った(占有行動)訳ではありません。

ブラインドの小さな窓から外を覗いても視野が狭いので、カワウがねぐらから飛来して川に着水する様子は見れませんでした。
倒木に来る前に朝食の潜水漁を済ませたのかどうかも不明です。

止まり木でカワウは欠伸をすると、翼を広げて羽ばたきました。
羽根の水気を切ると、羽繕いを開始。
カメラをズームアウトすると、東の空に昇り始めた朝日が写りました。。

逃げたカルガモも次第に倒木へ戻って来ました。
下流を向いて止まっていたカワウが倒木上で羽ばたいてバランスを保ちながら向きを変えました。


つづく→止まり木の空席を巡りカワウ同士で小競り合い(冬の野鳥)




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