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2020/03/30

アキノノゲシの実を食べる前に果柄を吟味するホソバセダカモクメ(蛾)幼虫

2019年10月上旬・午後15:21〜15:42

この日の撮影テーマは、ホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫アキノノゲシの実を食べる前のトレンチ行動をマクロレンズで接写することです。

前回撮影した食草に黒いテープで目印を付けておいたのですが、3日後に再訪してみると2株とも幼虫は居なくなっていました。
終齢幼虫が蛹化のために食草を離れ地中に潜ってしまったのでしょうか? 
(天敵に捕食されてしまった可能性もあります。)
仕方がないので、堤防の土手に生えたアキノノゲシの群落を丹念に見て歩きました。
この時期は土手の雑草がきれいに刈られてしまい、もうあまりアキノノゲシが残っていません。
かなり探し歩いた後に、ようやくホソバセダカモクメ幼虫を2頭見つけ、一安心。
今回は個体dに注目します。

まず手前に三脚を立てて準備します。
撮影の邪魔になるアキノノゲシ茎の分岐を剪定バサミで切り落としました。
このとき、茎や葉の切り口から白い乳液が滲むことを確認しています。
(映像はここから)



2019年10月上旬・午後15:21〜15:42

斜め横に伸びた茎の下面にしがみついていた幼虫dは、警戒を解くと方向転換し、前進しました。
分岐から横に伸びる果柄の根元を調べています。
これからトレンチ行動を始める前に、果柄の先端に実がついていることを確認したようです。
このとき、ホソバセダカモクメ幼虫dがその気になれば実に直接口が届くのに食べなかったことが重要です。
やはり乳液対策のトレンチ行動をしてからでないと実を食べないのでしょうか。

次の展開を固唾を呑んで見守っていると、小雨がパラパラと降り始めました。
幼虫dは吟味していた果柄をなぜか諦め、茎を更に右へ移動して行きます。

つづく→ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫のトレンチ行動を接写


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