2019年8月中旬・午後12:15頃
睡蓮池でナツアカネ(Sympetrum darwinianum)の未成熟♂がスイレンの葉の縁に止まっていました。
翅を深く下げて休んでいる間も、頭部をグリグリ動かして辺りを油断なく見張っています。
獲物を待ち伏せしているのでしょう。
私が撮影アングルのため少し岸に近づいてもトンボは逃げませんでした。
しばらくすると、ナツアカネ未熟♂は腹端を太陽に向けてやや持ち上げました。(@1:04)
これはオベリスク姿勢と呼ばれる避暑(体温調節)の行動で、体に日光が当たる面積を少なくしています。
スイレンの葉に落ちたトンボの影の長さの変化に注目して下さい。
(しかし影の長さは最小になっていませんでした。)
気温を測れなかったのが残念です。
急に飛び立ったものの、すぐに元の場所に舞い戻って来ました。(@1:20)
空中で獲物を捕らえ損ねたようです。
着陸直後に体の向きを太陽に対して微調節しました。
スイレンの葉に離着陸を繰り返す様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:28〜)
離陸後すぐに脚を胴体に引きつけて飛翔時の空気抵抗を減らしています。
辺りを一回りしてから戻って来ると、格納していた脚を出して着陸します。
動画に撮りながら足で蹴るふりをして何度飛び立たせてもすぐに同じ場所に舞い戻って来ます。(縄張り占有行動)
ナツアカネ未成熟♂:背面@スイレン葉 |
ナツアカネ未成熟♂:側面@スイレン葉 |
ナツアカネ未成熟♂:側面@スイレン葉 |
ナツアカネ未成熟♂:側面@スイレン葉+避暑:オベリスク姿勢 |
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