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2019/05/12

川岸の猫を警戒し群れで対処するオナガガモ♀♂(野鳥)



2018年11月上旬

真っ白なイエネコFelis silvestris catus)が夕方の川へ散歩にやって来ました。
慣れた足取りで川岸を行ったり来たりしています。
首輪が見えないので、野良猫ですかね?
毛色は白でも目は赤くないので(虹彩は黄色)、アルビノとは違います。

川面にはオナガガモ♀♂(Anas acuta)の大群が浮かんでいました。
ネコは水に濡れるのを嫌いますから、まさか川に飛び込んでまで野鳥を狩るつもりがあるとは思えません。
それでも狩猟本能が刺激されるのか、ネコはどんどん近づいて行きます。

ネコはわざとらしく川とは逆方向を向いて(鴨を見ないように、興味なさげに)桟橋を歩いています。
しかしネコは舌なめずりをしたり、桟橋に落ちている水鳥の羽毛の匂いを嗅いだりして、明らかに興味津々です。
猫は水際に歩み寄り、下の水面を覗き込んでいます。
もしネコが本気ならば岸から跳びかかって襲えそうな近距離にオナガガモが居ます。

ところがネコが近づくと、川面に浮かんでいたオナガガモの群れがなぜか一斉にスーッと岸に近寄って来ました。
てっきり大騒ぎしながら飛んで逃げ出すだろうという私の予想は裏切られました。

この川では家族連れなどがよく白鳥や鴨に給餌しています。
ヒトに餌付けされたオナガガモの群れは、ヒトが川岸に来るだけで寄って来るようになりました。

猫が川岸に来ても餌がもらえると期待して集まってしまうのでしょうか?
そんなはずはありませんね。

モビング(擬攻撃)のように群れの数で天敵(捕食者)を威圧する作戦なのかもしれない、と思いつきました。
孝森まさひで『カモ類の観察:身近な水鳥の観察ガイド』を読むと、似たような観察記録が書いてあり、興味深く思いました。

ネコが池に姿を現しました。それまでは池にほとんどカモの姿はなかったのに、岸辺の草の陰で休んでいたマガモがいっせいに出てきて、ネコの近くにたくさんやってきました。きっとネコを追い払うために、マガモが集まってきたのでしょう。ネコはその数の多さに負けたのか、そそくさと池から離れて行ってしまいました。 (フィールド版p32より引用)

次は暢気に寝ているオナガガモの群れに白ネコが忍び寄ります。
ところがオナガガモ達はすぐに猫に気付くと、静かに岸から離れて行きます。
警戒声などは発しませんでした。(聞き取れませんでした)
猫が水を嫌うことを鴨は知っているのかも?

ネコは狩りを諦めて川から立ち去りました。



白ネコ@川岸徘徊vsオナガガモ♀♂(野鳥)群れ@川面+逃避&再集合 
白ネコ@川岸徘徊vsオナガガモ♀♂(野鳥)群れ@川面+逃避&再集合

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