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2018/11/23

樹上で羽繕いするキジバトの幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬・午前10:55〜10:59

屋内の三角出窓のすぐ外に立っている常緑針葉樹(樹種不明)の横枝に1羽のキジバトStreptopelia orientalis)が止まっていて室内を不思議そうに覗き込んでいました。

野生のキジバトをこれほど間近から撮れたのは初めてかもしれません。

普通の羽毛とは別に、体のあちこちから柔らかそうな産毛のような羽根が生えています。
なんとなく換羽中の幼鳥のような気がしました。
キジバトはアイリングが赤いのが普通ですけど、この個体のアイリングは黒でした。
キジバト特有の首の縞模様もこの個体にはありません。
本で調べると、やはり幼鳥(巣立ち雛)だと判明。

姿や大きさでキジバトの♂と♀を見分けることはできません。若鳥は目が褐色なので成鳥と区別がつきます。(@『しぜんのせかい11:きじばと』p6より引用)

『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p142によれば、キジバトの襟の部分にある縞模様があれば成鳥で、無ければ幼鳥とのことでした。




もしかすると、この針葉樹の梢にキジバトの巣があって、巣立ち前後の幼鳥が落ちてしまったのかもしれません。
キジバト幼鳥は横枝に座り込んだまま、体をねじって嘴で羽繕いを始めました。
やがて急に立ち上がって翼を伸ばすと、私の視線を避けようと横に移動しました。
私も動画を撮りながら横にずれて、しつこく狙います。
羽ばたき練習や羽繕いをする合間に何度か排泄する素振りを見せたものの、排便しませんでした。
キジバトは落ち着き無く再び横に移動して後ろ向きになったり、少し飛んで近くの枝に止まり直したりしました。
とにかく私に見られていることが嫌なようで、必死で死角に入ろうとしています。
それでも私がしつこく追いかけるように撮り続けていると、最後はこの木から飛び去ってしまいました。(飛び立つ瞬間は撮り損ねました)

私がブラインドを張るか隠しカメラでこっそり監視を続けていれば、親鳥が幼鳥にピジョンミルクを給餌しに来るのを観察できたかもしれません。
せっかく出窓のすぐ外に隠れていて観察しやすそうだったのに、惜しいことをしました。

撮影中の私は、キジバト幼鳥が樹上を逃げ回る先に巣があるのかと思ったのでした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
出窓のガラスの外面が汚れているせいで、見苦しいだけでなく、カメラのピントがなかなかキジバトに合わず苦労しました。




キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外
キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外
キジバト幼鳥(野鳥)@羽繕い
キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外
キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外



【追記】
この常緑針葉樹の樹種を調べてみると、現時点ではおそらくイチイではないかと予想しています。
同定のために葉を採取して精査したくても横枝は手が届かない高さにあり、秋に実がなるはずなのになぜか見つけられませんでした。


イチイ?枝葉
イチイ?枝葉
イチイ?枝葉
イチイ?幹

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