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2018/03/10

脱皮中のコバネササキリ♀を捕食するヤミイロカニグモ(蜘蛛)



2016年10月中旬

農道のガードレール下に生えたススキの茎でコバネササキリ♀(Conocephalus japonicus)が最終脱皮していました。
ススキの茎に下向きで止まっています。
口元に見えるのは抜け殻(羽化殻)でしょう。
もしかすると、脱皮後に抜け殻を食べる習性があるのかもしれません。

何か様子が変なので、よくよく見ると、カニグモの仲間に捕食されているところでした。
クモは獲物の腹端の辺りを噛み付いています。
コバネササキリ♀の産卵管は長いのに翅が未だ短いのは、羽化したばかりで翅が伸び切る前の無防備な状態のときに襲われたのでしょう。
もしコバネササキリ♀が元気なら、カニグモもこんな巨大な獲物は易々と狩れない気がします。

後半は広角で接写しながら大胆に近づいてみました。
気配を感じたクモは第1、2歩脚を左右に大きく広げて威嚇姿勢になりました。
私がススキの茎を指で軽く叩いたら、クモが巨大な獲物を咥えたまま茎を回り込んでくれました。
クモの背側がしっかり見えるようになり、ヤミイロカニグモXysticus croceus)と判明。
更にススキの茎を引き寄せたら、警戒したヤミイロカニグモが茎の裏側へ裏側へと回り込んで必死に私の目から隠れようとします。

撮影後もしつこく追い回してクモを採集しようとしたら、遂には逃げられてしまいました。
そのため、クモの性別をしっかり見分けられませんでした。



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