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2017/10/16

ヨウシュヤマゴボウの花蜜を吸うクマバチ♀



2017年7月下旬・午前7:16〜7:20

神社の境内の端に繁茂したヨウシュヤマゴボウの群落で、白い花が咲いていました。
そこにキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が忙しなく訪花していました。
ヨウシュヤマゴボウの花はとても浅いので、クマバチのように舌が短いハナバチでも正当訪花で吸蜜可能です。
クマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷でした。
ヨウシュヤマゴボウに花粉は(ほとんど)無いのかもしれません。
ヨウシュヤマゴボウは有毒植物なのに(厚生労働省のサイトへのリンク)、ハナバチは耐性があるのだろうか?といつも不思議に思います。

▼関連記事(撮影は3年前)
ヨウシュヤマゴボウの花蜜を吸うシロスジカタコハナバチ♀

花蜜や花粉はおそらく無毒なのでしょう。

ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で、全体にわたって毒があり、果実も有毒である。毒性は、根>葉>果実の順であるが、果実中の種子は毒性が高い。(wikipediaより引用)




受粉を助けてくれるハナバチなどのおかげで、未熟ながらも既に青い実(未成熟果)がなっている株もあり、そのような花茎は薄っすらと赤く色づいていました。

ピッキオ編『花のおもしろフィールド図鑑:夏』によると、

(ヨウシュヤマゴボウの)実は熟すと真っ黒になりますが、その時、実の柄は真っ赤に変化します。これは、赤と黒の目立つコントラストで鳥を多く呼び寄せるためといわれています。実験で真っ黒な実を緑色のくしに刺してみたら、赤いくしの時と比べて鳥に食べられなかったのだそうです。(p117より引用)


野鳥がヨウシュヤマゴボウの実を食べたという話もよく聞くので、本当に有毒なのか、ツンデレぶりに頭が混乱してきます。
受粉や種子散布を助けてくれる動物に対して植物側が毒を盛ることは考えにくい気がします。
種を噛み砕かず実を丸飲みしてくれるのであれば、大歓迎なのでしょうか。
英語版wikipediaには、哺乳類に対してのみ毒性を発揮するというような記述がありました。



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