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2017/08/18

キアゲハ♀の異常産卵?(食草選択ミス)



2017年5月下旬

農地の用水路沿いの草むらをキアゲハ♀(Papilio machaon hippocrates)が忙しなく飛び回っていました。
本種の食草はセリ科植物のはずなのに、セリ科以外の葉に止まって吟味していました。
腹端を曲げて白っぽい卵を一粒ずつ産みつけました。(@0:19)

残念ながらこの植物の名前が分かりません。
ご存知の方は教えてください。
実は私が知らないだけで、セリ科なのですかね?
この草むらは頻繁に草刈りされてしまうため、花などの特徴が出るまで育つのを待てないのです。

この用水路沿いを少し歩くとオオハナウド(セリ科)の群落があり、後日キアゲハの幼虫を確認しています。
今回の謎の植物はオオハナウドではないと思うのですが…?

それから、同じ用水路沿いで少し離れたところにノダケ(セリ科シシウド属)が自生していたのを思い出しました。

▼関連記事 
ミツバの葉に産卵するキアゲハ♀【ハイスピード動画】

【追記】
図鑑で調べると、キアゲハ♀は稀にミカン科の植物にも産卵することがあるそうです。
ここは雪国(寒冷地)なのでミカン科の植物はほとんど自生していませんし、サンショウならさすがに私にも見分けられます。


【追記2】
保育社『原色日本蝶類生態図鑑I』を紐解いてキアゲハの項目を調べてみると、幼虫の食餌植物として膨大な種類のセリ科植物が列挙してあり圧倒されました。そして更に、
 このほか、キハダ、カラタチ、サンショウ、ミカン(ミカン科)、ベニバナボロギク(キク科)、ウスバサイシン(ウマノスズクサ科)、ミツバオウレン(キンポウゲ科)、ギョリュウ(ギョリュウ科)を食べる幼虫が自然状態で観察され、セリ科を食べたものと同じように成長し、正常の成虫が羽化した例が知られる。また、ガーベラ(キク科)への産卵例がある。(p100-101より引用)
この中ではベニバナボロギクが怪しそうです。(実際に用水路沿いに生えているのを思い出しました)





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