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2017/07/11

春の湿地帯で採食するキジの♂1♀2ハレム(野鳥)



2017年4月下旬

湿地帯を貫く用水路の岸辺でキジ♂(Phasianus versicolor)が採食していました。
歩きながら地面の枯れ草を啄み、その合間に頭を上げて周囲を警戒しています。

やがて右からカルガモAnas zonorhyncha)がキジ♂に近づいて来ました。(@0:55)
地味なキジ♀かと思いきや、カルガモでした。
キジ♂の目の前で立ちふさがり、至近距離で睨み合います。(一触即発?)
しかし喧嘩(種間闘争)にはならず、互いに向きを変えました。
見ている私は「もしかして、カルガモの巣が近くにあるからキジ♂の接近を許さないのかな?」と勝手に想像しました。
更に用水路の中にもカルガモが何羽も居ます。

遠く(隣の縄張り)から別個体のキジ♂の鳴き声がケンケーン♪と聞こえます。(@1:52)
左から今度はキジ♀が登場。(@2:24)
地味な♀は周囲の枯れ草に対して完璧な保護色になっていて、動かなければ全く目立ちません。
♀は採食しながら、先行する♂にゆっくり近づきます。

それまで手前のハンノキの枝に隠れていた(用水路の水際に居た)もう1羽のキジ♀が右から合流しました。(@3:10)
これ以降、キジ♀は2羽で行動するようになりました。
1羽の♀が用水路の水際に下りたので水を飲んだり水浴したりするのかと期待したものの、なぜか何もせずに引き返しました。(@3:55)

邪魔なハンノキに業を煮やし、私は撮影アングルを求めてそっと横に移動しました。
2羽のキジ♀は並んで採食しながら用水路沿いに枯れ葦原をゆっくり歩いて行きます。
なぜかカルガモ1羽がキジ♀について歩くのが可笑しいですね。
まるで孵化したときにキジ♀に刷り込み(インプリンティング)されてしまった鴨の幼鳥みたいです。
…と思いきや、そのカルガモがキジ♀と別れて用水路に降りて入水しました。
♀に先行していたはずのキジ♂の姿を見失ってしまいましたが、広い湿地帯(ヨシ原)の縄張り内で2羽の♀と一緒にハレムを形成しているようです。

♂は♀に付き添って(ライバル♂から)がっちりガードするのではなく、自由に採食していました。


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