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2016/08/31

池に飛び込むも不漁つづきのカワセミ♂【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】



2016年6月中旬・午前6:53〜6:59

溜池にカワセミ♂(Alcedo atthis)が朝から飛来し、魚獲りを始めました。
カワセミの出勤は独特の鳴き声ですぐ分かります。
ダイビング漁に失敗してもチーチー♪と甲高く鳴き続けています。

池の水深を示すコンクリート柱の高いてっぺんに初めは止まっていました。(電柱ぐらいの高さ?)
水中の魚を探す止まり木としては高過ぎるのでは?と素人目には心配になります。
引きの絵にしたら、運良くダイビング漁の瞬間を録画することが出来ました。
池にボチャンと飛び込むと、止まり木に戻る際にピーピー♪と3回鳴きました。
嘴に魚を咥えていないので、残念ながら漁には失敗したようです。
再び飛び込むものの、またもや漁には失敗。
コンクリート柱に戻る際に、また甲高く2回鳴きました。

ちょっと目を離した隙に、左から溜池の水面ぎりぎりに低空飛行でカワセミが戻って来ました。
コンクリート柱の間際で急上昇し、てっぺんに着陸して1回鳴きました。

なかなか飛び込まないので、240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮影してみました。(@1:36〜3:34)
コンクリート柱のてっぺんから池に飛び込んだものの、水面すれすれで飛び込みを回避しました。
すぐには戻らず、池の上空でホバリング(停空飛翔)してから急降下しました。(‡追記参照)
またもや水面ぎりぎりで飛び込みを回避し、飛び去りました。
どうしても魚に逃げられてしまうのでしょう。
止まり木を変更し、池の岸辺に生えた柳の枝に止まりました。
そこから池を目指して飛び込むも、またもや入水寸前で回避し、池を離れました。
(ここまでがハイスピード動画で、それ以降はHD動画。)

池の畔で立ち枯れしたハンノキの樹上に止まったカワセミが悔しそうに?チーチー♪鳴いています。
下嘴が赤くないので♂と判明。
枝から飛び立ったカワセミが池の上空でホバリングしてから遂にボチャンと水中に飛び込みました。
水路の方へ飛び去り、別のハンノキの枯木に止まり直しました。
今回も魚は捕り損ねたようです。
不漁つづきで諦めたのか、鳴きながら飛び去るとカワセミ♂はもう戻って来ませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

前回のカワセミと同一個体なのか不明ですけど、前回のように岸辺に生えた葦原の枯れ茎を止まり木として利用しなかったのは何故なのか、不思議です。
青く伸びたヨシの茎は未だ柔らかく、止まり木として安定しないのかもしれません。
あるいは単純に、水鳥たちがこの池で魚をほとんど獲り尽くしてしまった可能性もありますね。

それとも、未だ漁の下手な若鳥が練習していたとか?

もしかすると、このカワセミ♂は手前の岸辺に生えたガマの穂先に止まりたかったのに私が近くに居座っているせいで近寄れず、止まり木の変更を余儀なくされたのかもしれません。
だとすると、不漁の原因は私にもありそうです。
もし溜池内のどこか適当な場所に短い杭を打ち込んでやれば、カワセミが漁の止まり木として利用してくれて、撮影もし易くなるかな?



‡【追記】
野上宏『小鳥:飛翔の科学』p81(「採餌飛翔」の章)によると、
カワセミは水面近くに適当な止まり場所が無い場合、コアジサシと同じように水面上でホバリングしながら水中の獲物を狙う。



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