2015年8月上旬
川沿いのヤブガラシ群落でヒメバチの一種と思われる蜂が訪花していました。
翅も含めて全身が黒色を基調とした蜂で、所々に白い斑紋があります。
性別によって、訪花前後に何を探索していたか解釈が変わってきます。
採集した標本で腹端に毒針が見えたので♀と判明。
産卵する寄主をヤブガラシで探索するついでに吸蜜していたのでしょう。
私のフィールドで結構よく見かけるタイプのヒメバチだと思うので、撮影後は同定のため採集しました。
例えば7年前の夏に撮ったヒメバチ(種名不詳)とかなり似ています。
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以下は標本写真。
触角の中央部は内側だけが白いことが分かりました。
腹端に毒針が見えたので♀と判明。
【追記】
いつもお世話になっている蜂類情報交換BBSに投稿して問い合わせたところ、なみきく土也さんより以下のようなコメントを頂きました。
ヒメバチ亜科のAmblyjoppaです。問題のある属で、特にほぼ黒色の種は(今のところは )♀の形態では区別できない複数種を含んでいると考えています。
Amblyjoppa属@日本産ヒメバチ目録サイトによると、寄主はスズメガ科(蛾)のようです。
だとすると、例えばセスジスズメの幼虫がヤブガラシを食草としています。
やはりこのヒメバチ♀は寄主を探索していたのでしょう。
胸部側面 |
胸背 |
前伸腹節 |
腹背 |
腹部下面 |
腹端下面+毒針 |
触角 |
右前翅の翅脈 |
右後翅の翅脈 |
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