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2015/10/14

セグロアシナガバチ♀の排水行動と育房伸長



2015年7月下旬

セグロアシナガバチ巣の定点観察#5

※ このコロニーの蜂はセグロアシナガバチ(Polistes jokahamae)ではなくキアシナガバチ(Polistes rothneyi)の斑紋変異(前伸腹節の黄紋が無い)なのかもしれません。

8日ぶりの定点観察です。
下から見える範囲で在巣の蜂は4匹でした。
巣盤の天井に居る個体は身繕い中。
他の2匹は下界を見下ろしています。
右上の育房内で老熟幼虫が動いているのは餌の催促でしょうか。
あるいは絹糸を吐いて繭キャップを紡いでいるのかもしれません。

それまで繭キャップまたは育房壁を齧っていたワーカー♀が下を向いて口から水滴を吐きました。(@2:20)
濡れた巣からの排水行動でしょうか?
しかしここは屋根にしっかり守られてる軒下で、雨水で巣が濡れるとは思えません。
もしかすると、天井が雨漏りしているのかな?

しばらくすると新たに1匹の蜂が帰巣したようで、繭の入った育房(画面上)の壁を伸ばしています。(@2:59〜)
セグロアシナガバチやキアシナガバチでは一つの育房を二段ベッドのように使い、繭の上に産卵して孵化した幼虫を上の育房で育てるのです。
育房を二段構造にすることで巣材を節約しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。

つづく→#6:巣上の偽交尾



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