2015年6月上旬
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ウツギの枝に営巣したキボシアシナガバチ創設女王(扇風行動など)
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の初期巣を見つけた翌日の夜中(23:12 pm)にそっと様子を見に行ってみました。
夜の女王様はどんな寝姿なのでしょう?
赤外線の暗視カメラで初めは巣盤の真下から狙うと、 創設女王は巣盤の上部に居て翅先だけが見えました。
私が不注意で付近の枝葉に触れてしまったせいで、女王が振動に気づいてしまい警戒体勢になりました。
巣盤の下面に回りこんできたものの、昼間のようにこちらを向いて正面から睨みつけたり育房の点検も行いませんでした。
暗い夜は目が見えず活動できないのでしょう。
白色LEDを点灯した動画も撮ればよかったと後悔したのですが、 女王が警戒して初期巣を逃去するのが心配で遠慮しました。
このコロニーを定点観察するつもりだったのに、残念ながらこれが最後の記録になりました。
その後はいつの間にかウツギの茂みに巣が無くなったのです。
誰かにきれいさっぱり駆除されてしまったのか、スズメバチに襲撃されたのか、不明です。
ウツギの枝ではなく葉柄に作られた巣なので、何かの弾みに葉と一緒に巣が落ちてしまったのかもしれません。
更に日が経つとウツギの灌木を覆うようにクズが生い茂り藪のようになったので、そもそもアシナガバチの営巣環境としてあまり向いていなかった気がします。(営巣地をここに選定した女王のミス)
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