セグロアシナガバチ巣の定点観察#1
2015年6月中旬山際の神社の屋根裏というか軒下にセグロアシナガバチ(Polistes jokahamae)創設女王が営巣していました。
ワーカーは未だ羽化しておらず、女王の単独営巣期のようです。
在巣の女王の写真を撮ると前伸腹節が黒いことから、この辺りでよく営巣するキアシナガバチではなく、珍しくセグロアシナガバチと判明しました。
セグロアシナガバチの巣を見つけたのはこれが初めてです。
一部の育房は白い繭キャップで塞がれています。
老熟幼虫や繭の入った育房には新たに卵が産み付けられており、これから育房壁が伸びると二階建ての構造になります。
このような二段利用はセグロアシナガバチやキアシナガバチで知られています。
(参考:『日本の昆虫3:フタモンアシナガバチ』 文一総合出版 p62)
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キアシナガバチの育房は二階建て
軒下に巣を見つけた時には既に夕方で、通常の動画を撮るには光量不足でした。
そこで夜になるのを待って赤外線の暗視動画に撮ってみました。(18:32〜18:58)
もはや肉眼では軒下を見上げても真っ暗で何も見えません。
夜の女王は巣盤の下面中央に陣取って身繕いしていました。
ときどき育房を点検して回ります。
白色LEDを点灯しても高所のため、光がほとんど届かず暗いです。
つづく→#2:夜の巣で寝るセグロアシナガバチ女王とワーカー【暗視映像】
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