2015年6月中旬
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ゲンジボタル♂を見つけた!【暗視映像】
動画に撮った蛍の種類を同定するため、いつもポケットに忍ばせてあるビニール袋で捕獲しました。
袋の中で腹面を見せて発光していますが、暗闇ではAFのピントを合わせにくいです。
腹端2節が光っているので♂と判明。
赤外線の暗視動画に切り替えても発光は持続的で明るく撮れました。
この光り方は、蛍が身の危険を感じて緊張・興奮している刺激発光でしょう。
次に白色LEDを点灯して胸背の黒紋を見るとゲンジボタル♂(Luciola cruciata)と分かりました。
『カラー自然シリーズ46:ホタルのくらし』p7。によれば、
風が吹いてきて体にあたったり、歩いているときに、あしをすべらせて体が不安定になったりすると、急に強い光をだす光りかたを刺激発光と呼ぶらしい。
『日本の昆虫12:ゲンジボタル』p62によれば、
透明なビニール袋やプラスチック箱に発光するゲンジボタルの♂を入れておくと次々に他の個体が誘引される。これが本当かどうか、次回に試してみます。
『生き物をめぐる4つの「なぜ」』p100-101によると、
(ホタルの)発光器には顆粒状の発光細胞の層と、光を反射する反射板とがあります。反射板は発光細胞のうしろにあり、尿酸塩の結晶をたくさん含んでいます。そして、その部分の皮膚(昆虫では表皮と言います)は色素がなくて透明になっています。
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