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2015/07/13

軒下の巣で育房伸長するフタモンアシナガバチ♀(共同営巣期)



2015年6月中旬


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枯れ草の茎から巣材を集めるフタモンアシナガバチ♀
巣材を集めてからフラフラと飛んで行くフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)を追うと、すぐ近くの民家の屋根の軒下に帰巣しました。
在巣の蜂は計5頭。
先ほど枯れ草の茎から巣材を齧り取っていたのは創設女王ではなく、ワーカー♀と判明しました。
営巣地の近所から巣材を集めてくることも分かりました。

巣盤には白い繭キャップが見え、その幾つかは羽化後の空繭でした。
創設女王と思われる大型の個体が巣盤中央上部で静止しています。
念入りに身繕いしている個体や、育房内に頭からすっぽり潜り込んでいる個体もいます。(幼虫との栄養交換?)。
巣材を持ち帰った個体は、増築が必要とされる部位を決めるため巣盤をうろうろと徘徊しています。
巣盤の中央部で造巣を始めました。
作業の邪魔にならないよう、女王と造巣ワーカー以外は巣盤の天井側へ退避しました。

フタモンアシナガバチはありふれた普通種ですけど、実は共同営巣期のコロニーを観察できたのはこれが初めてかもしれません。
いつも単独営巣期の段階で駆除されたり創設女王が逃去したりしていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施してあります。



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