2014年9月上旬
木造建築の縁の下に長年ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)が営巣しています(自然巣)。
外役から帰巣するニホンミツバチのワーカー♀は床下の隙間に飛び込み、すぐ右折した奥に巣があります。
キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が一匹、帰巣するミツバチを狩ろうと巣の手前でホバリング(停空飛翔)しながら待ち構えています。
実は6年前にもここで同様の光景を観察しています。
▼関連記事カメラの性能も向上したので、今回は240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
ニホンミツバチの巣を偵察するキイロスズメバチ
このキイロスズメバチ♀はミツバチの巣口の方ではなく明らかに外を向いて停空飛翔しています。
『ニホンミツバチ:北限のApis cerana』p56によると、
(キイロスズメバチの)経験の浅いハンターは1匹のミツバチに狙いを絞ることができず、追い回しながら目移りしてしまう。これに対し熟練したものは門番蜂には目もくれず、それには背を向けて帰ってくる蜂を迎え撃つ。
ミツバチが飛来する度にキイロスズメバチ♀は空中で向きを変えるものの、敏捷な獲物を狩るチャンスは少ないようです。
ホバリングしながら6本脚を広げて動かし(空を切る)、獲物を捕獲する気満々です。
右にある木柱に数匹のニホンミツバチ門衛が集まって威嚇の振身運動をしています。
今のところ、キイロスズメバチはその門衛を狩ろうとはしません。
そして遂に狩りに成功しました!
つづく
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