2014年11月中旬
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刈田で落穂拾いするニホンザルの群れ【中編】
三部作の後編では再び、農道を挟んで左側の(遠い)田んぼで採食するニホンザル(Macaca fuscata)の野生群をまとめてみました。
とにかく群れが広範囲に散開しているので、どの猿を撮るか目移りしてしまいます。
相変わらず採食の合間にときどき小競り合いが勃発します。
成獣に追い回されて悲鳴を上げつつ逃げる子猿がいました。
しかし騒ぎはすぐに収まり、その後も優位行動のマウンティングとか宥和行動の毛繕い(相互グルーミング)などは見られませんでした。
イネの落ち穂という餌資源は刈田に万遍なく分散しているため、食物を巡る激しい争奪戦は起こり得ないのでしょう。
仮に上位の個体に餌場を奪われたとしても、少し脇にどくだけで採食を続けられます。
にもかかわらず他人(他猿)の食物が次々に欲しくなる暴君気質(ジャイアニズム)の個体がいるのは、ヒト社会の縮図を見るようで微笑ましく思いました。
肩を並べて座り仲良く採食している2頭は親密な関係かもしれません。
食べながら頻繁に立ち上がって遠くの様子を警戒しています。
母親の腹にしがみつきぶら下がっている子猿がいます。
その母猿は四足移動および採食を続けています。
何かに警戒したのか、群れが一斉に畦道を山の方へ走り去ることがありました。
しかしすぐ平静を取り戻し、戻ってきて採食活動を再開。
農家のおばあさんが近くの畑に出てきたときには、ニホンザルの群れは既に距離を取っていて特に逃げ出しませんでした。(映像ではカット)
猿にとって老農婦はおそらく顔馴染みなのでしょう。(むしろ私のことをやや警戒していました。)
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。
つづく(ロケット花火で猿害対策)
ときどき後肢で立ち上がり遠くを警戒 |
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