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2015/03/03

樹上で鳴く♪ウソ♀♂(野鳥)の群れ



2014年11月中旬

山間部の道端の斜面から心安らぐ美声が聞こえてきます。
落葉した灌木の枝にウソPyrrhula pyrrhula)の群れが止まり、ときどき静かに鳴き交わしていました。

撮り初めは2羽の♀でしたが、途中で1羽の♀が飛び去りました。
死角になっていた左手の茂みから♂(頬が紅色)が登場。
♀が嘴を足元の枝に擦りつけ、飛び去りました。
独り残された♂にズームしても嘴を閉じたままなので、鳴き声とのリップシンクロを確認できませんでした。
聞こえているのは別個体の鳴き声なのか、それともウソは腹話術のように嘴を動かさずに鳴くのか(まさに嘘泣き?)、不明です。
ヘッドフォンを使用し、かなりボリュームを上げないと鳴き声が聞こえません。(必然的にノイズも多くなります。)

ウソ♂は枝の冬芽を採食するでもなく、枝から枝へ飛び移りキョロキョロと辺りを見渡しています。
頭を枝に擦り付け、ようやく飛び去りました。

wikipediaによると、ウソの

囀声は「フィー、フィー」と口笛のような澄んだ声で[4]、単調な節を交え、雄だけでなく雌も囀る。(中略)地鳴きは「ヒー」、「フィッ」など[3]。また、囀る時に、左右の脚を交互に持ち上げることから別名「弾琴鳥」とも呼ばれる。

この記述を額面通りに受け取るならば、映像後半に聞こえるさえずりは注目していた♂個体の鳴き声ではなかったようです。


【追記】
日本野鳥の会『みる野鳥記3:カワラヒワのなかまたち』によると、
(ウソの)名前がついたのは、声が口ぶえに似ているから…「うそ」とは、むかしのことばで、口ぶえの意味なのです。 (p57より引用)



ウソ♂
ウソ♂

ウソ鳴きを声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからフィーフィー♪と鳴いている部分を切り出し(@1:50〜1:56)、スペクトログラムを描いてみました。
3kHzに単調かつ微弱なシグナルが辛うじて見えます。



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