2014年9月下旬
つづら折りの山道でカエデの葉にイモムシを見つけました。
紅葉するには未だ早く、緑色の葉でした。
樹種はイロハカエデ(=イロハモミジ)ですかね?(自信なし)
帰って調べてみると、かなり特徴的な色彩と模様からスジエグリシャチホコ(Ptilodon hoegei)の幼虫と判明。
カエデ類を食害する森林害虫として有名らしい。
初めは擬死していたものの、やがて警戒を解いて食事を再開。
楓の葉を蚕食する様子をマクロレンズで接写してみました。
少しの風でも葉が揺れるので撮り難い…。
顔部は真っ黒でした。
尾角のような橙色の瘤が一対あります。
葉縁・葉脈にしがみついてモリモリ食べ進んでいます。
黄色と黒の縦縞模様が警告色なのであれば堂々と葉表で食事をすれば良さそうなものですが、目立つ体はなるべく葉裏に隠れようとしています。
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。
現場で三脚を立てて微速度撮影も試みたのですが、枝を引き寄せて固定したら幼虫は擬死してしまい、企画倒れに終わりました。
仕方がないので枝葉ごと採集して持ち帰り、飼育することにしました。
『樹と生きる虫たち:シャチホコ蛾の生態』p211によると、スジエグリシャチホコ幼虫は終齢まで群棲し、終齢まで体を密着して摂食するそうです。
今回、単独で見つけたことが少し不思議です。
仲間は天敵や捕食者にやられてしまったのでしょうか?
上記の本の表8で「終齢単棲のstrainあり」と注釈が付いているので、そのような特例なのかもしれません。
葉裏に隠れて食事 |
枝の下に潜り込んで葉裏を見上げる |
頭部 |
背面 |
側面 |
樹種は? |
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