2014年9月中旬
斜面に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#1
里山でスギ植林地の南西斜面をトラバースする林道を歩いていると、道端の斜面の穴に数匹のチャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)が盛んに出入りしていることに気づきました。
茂みに隠れてよく見えませんが、おそらく崖の地中に穴を掘って営巣しているようです。
本種は社会寄生性のスズメバチとして有名です。
地中に営巣したということで、乗っ取りのホストはモンスズメバチまたはキイロスズメバチのどちらですかね?
共に地中営巣性というイメージは無く、ピンと来ません。
引っ越しする前の母巣は地中に創設することもあるのかな?
ちなみに、前年にこの近くで同じ林道の真ん中に穴を掘って営巣していたヒメスズメバチを定点観察しています。
ただし、チャイロスズメバチの女王がヒメスズメバチの巣を乗っ取る例は知られていません。(ヒメスズメバチの営巣習性は特殊なので考えにくいです。)
林道から崖を見下ろしても巣口が見えないので、斜面を回り込んで近づこうと試みました。
しかし蜂にすぐ気づかれてしまい、数匹にまとわりつかれました。
身の危険を感じ、撮影を諦めてすごすごと撤退しました。
やはり、防護服が欲しいなー。
山中でチャイロスズメバチの巣を見つけたのは初めてです。
千載一遇のチャンスに感謝して定点観察に通うことに決めました。
高価な防護服を着用しなくてもなんとか安全に巣を撮影する方法は無いものか、知恵を絞ります。
つづく→シリーズ#2
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