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2015/01/13

クロヒカゲの水難事故



2014年9月下旬

稲刈りシーズンとなり、農業用水路は水抜きされていました。
一部に残った溜まり水でキジバトが喉を潤していたようです。
私が気づかずに近づくと、驚いた鳥がバサバサと慌てて飛んで逃げて行きました。(映像なし)
おそらくその急な羽ばたきに煽られたせいだと思うのですが、クロヒカゲLethe diana)が水に落ちてしまいました。
後翅裏面の「くの字」からヒカゲチョウではなくクロヒカゲと判明。
左前翅が破損しているのは野鳥に襲われたビークマークかな?
だとすれば、自慢の眼状紋に自衛の威嚇効果は無かったことになります。
もしかすると先程見かけたキジバトに捕食されそうになり、逃げている途中で水面に緊急不時着したのでしょうか。
翅の鱗粉に撥水性があるため、浮力もあって沈まずに水面で暴れています。
鱗粉が浮いた水面でクロヒカゲが暴れる度に波紋が同心円状に広がります。
自力で岸に辿り着けば助かりそうですが、パニック状態で暴れても体力が消耗するばかりです。
安全対策上、深い用水路の底には下りれないようになっていたので、助けてやることが出来ませんでした。

映像後半は水面が反射して白飛び気味なので、YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。
今思うと、レンズに偏光フィルターを装着すべきでしたね。(せっかく買ったのに未だ使ったことがありません…。)



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