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初期巣の外被を作り始めたコガタスズメバチ創設女王
2014年5月中旬
コガタスズメバチ巣の定点観察#2014-1
神社の軒下にコガタスズメバチ(Vespa analis)創設女王が巣作りを始めました。外被の天井部分を軒下の桟に固定する基礎を作っています。
地上からの高さは240cmで、南に面しています。
この営巣地は庇で上手い具合に隠れた場所で、真下から見上げないと巣の存在に気づかないでしょう。
作業を終えた女王は育房に戻って点検し、身繕い。
新たに増築した部分は未だ巣材のパルプが唾液で湿っていて黒っぽく見えます。
剥き出しの巣盤(一段目)の育房数は6室で、産卵済みでした。
女王蜂は巣柄にしがみつきカールするような抱卵姿勢に入りました。
卵を温めるカーリング行動です。
引きの絵にすると、隣の桟にもスズメバチ古巣の跡が残されています。
巣の大きさの比較として、営巣基質となった太い垂木?の幅を採寸すると10cm、屋根裏の細い材の幅は3cmでした。
巣材集めの活動は見ていませんが、境内は古い木造建築ですし、周囲にはスギが何本もそびえ立っているので、樹皮の調達に苦労しないはずです。
▼つづく
コガタスズメバチの巣口を守る門衛♀
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