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斜面の草を食むニホンカモシカ
2014年7月下旬
久しぶりに野生のニホンカモシカ(Capricornis crispus)と遭遇しました。
入山してすぐ山道の横の急斜面でカモシカが出迎えてくれました。
手前に生い茂る背の高い雑草が邪魔で、初めはカモシカの顔がよく見えません。
草葉の陰からこちらを見下ろしています。
ようやく顔をはっきり見れたものの、耳や角などに個体識別できる特徴は見当たりません。
こちらが一歩も動かずに立ち尽くしていると、カモシカは警戒を解いて斜面の草を採食開始。
シロツメクサ以外の採食メニューは残念ながらはっきり見えませんでした。
虫に刺されて左腰が痒いのか、自分で噛んだり舐めたりするような仕草をしました。(@3:25〜3:35)
後半は高々と顔を上げて風の匂いを何度も嗅ぎました。(@4:02-)
性別も不明ですし歯茎が見えないので、まさかフレーメン反応ではないと思います。
(※ 飼育下でカモシカのフレーメン反応を撮った連続写真がこちらのサイトで掲載されていました。)
カモシカはひどい近眼で私の姿がよく見えないため、匂いを嗅いで様子を探っているのでしょう。
やがて、こちらに向かって斜面をトラバースしながらゆっくり登り始めました。(@5:05)
林縁に達すると茂みに隠れながらこちらを覗き見てます。
最後は雑木林の奥に姿を消しました。
撮影中にカモシカは鼻息による威嚇を一切行いませんでした。
常に私よりも上に位置しているので(上から目線)、比較的落ち着いていたのかもしれません。
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