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2014/06/29

イタヤハマキチョッキリ♀の揺籃作り:仕上げ【10倍速映像】



2014年5月下旬
▼前回の記事
交尾しながら揺籃を作るイタヤハマキチョッキリ

イタヤハマキチョッキリ♀(Byctiscus (Byctiscus) venustus)がカエデ(イロハモミジ?)の葉を巻いて揺籃を作る様子を微速度撮影(10倍速ジオラマモード)で記録してみました。
この日は風が弱くて助かりました。(撮影日和♪)

実はもうほとんど完成間近で、♀は最後の仕上げをしています。
葉柄に居た♂が揺籃に下りてきて♀と再び交尾を始めるも、すぐに別れました。
♀♂ペア2匹が枝をウロウロと登り下りしています。
やがて♂が葉柄のてっぺんから飛び去りました。
残った♀が揺籃の隣の葉に移り、予め折り曲げた葉柄を更に噛んで傷つけています。
ところが何故かこの葉での作業を中断し、揺籃に戻りました。
この葉は揺籃に届かないと悟り、巣材として使えないと諦めたのかもしれません。



♀は葉巻作業の仕上げを続けます。
ときどきクロアリが揺籃を徘徊しています。
揺籃が完成した後も、♀は枝をあちこち徘徊しています。
いつの間にか二匹目(♂?)が飛来し、揺籃に着陸しました。
しばらく徘徊するも飛び去りました。
残った♀は画面右端の枝で葉柄を噛んでいます(食事中?)。

揺籃完成後

揺籃の周囲にモミジの青葉が残っていないので、これ以上大きく包むことができません。
揺籃が完成したと判断し、撮影を終了しました。

次に機会があれば、揺籃作りを初めから微速度撮影してみたいものです。
右の枝に残っていた♀を揺籃ごと採集しました。
♂も左の枝に居た個体を採集しました。

採集した揺籃はすぐに干からびてしまい、残念ながら飼育に失敗しました…。
加湿するとすぐにカビが生えてしまいそうで、悩ましいところです。


揺籃@方眼紙
揺籃@方眼紙
♂標本:側面
♂標本:背面
♂標本:背面
♂標本:顔
♀標本:側面
♀標本:背面
♀標本:背面
♀標本:顔

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