2013年8月中旬
里山の砂利道にナミツチスガリ(Cerceris hortivaga)が毎年営巣しています。
この歴史のある集団営巣地で、地面に開口している巣穴を少なくとも4つ見つけました。
狩った獲物を搬入する瞬間を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
目移りするので、浮気せずひとつの巣口に注目します。
巣穴の真上に三脚を立て、リモートレリーズを接続して巣口を狙います。
強烈な直射日光で黒いカメラが過熱するので、日傘が必要です。
狩りから帰巣したナミツチスガリ♀が巣口の上を素早く何度も通り過ぎました。
営巣地の景色が三脚などで微妙に変わっているため、迷子になったのでしょう。
あるいは、寄生バエが巣穴の近くに待ち伏せしていないか確かめるために、偵察飛行を行ったのかもしれません。
ようやく巣穴を見つけたようでゆっくり飛来すると(ほぼ停空飛翔)、最後は一気に巣穴に入りました。
麻酔された獲物を腹合わせに抱え、頭は前に向けています。
ツチスガリの獲物は黄色い花粉団子を付けていて、図鑑で見るように確かにコハナバチの仲間♀のようです。
背側からのアングルでは獲物を同定するのは無理ですね。
次回はカメラを巣口横の地面に置いて、側面からハイスピード動画撮影に挑戦してみようと思います。
獲物はどこで狩ってくるのでしょう?
近くの道端に咲いたヤマハギやヌルデで、獲物となるコハナバチ類が訪花していました。
いつか狩りの瞬間を観察してみたいものです。
午前中から正午にかけて観察しましたが、二度続けて貯食してから蜂は巣を閉ざしたまま外出しませんでした。
しかも、一度目の貯食シーンは撮り損ねました。
最も暑い時刻は休息するのでしょうか。
営巣地の全景(3つの巣穴と15cm定規) |
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