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2014/03/11

越冬直前のマダラスジハエトリ♂亜成体(蜘蛛)@ガードレール



2013年11月中旬

木枯らしが吹いて肌寒い曇り空の日に、山間部のガードレールで見つけたマダラスジハエトリPlexippoides annulipedis)♂亜成体を接写してみました。
警戒が解けるとガードレールの側面を徘徊したり身繕いしたりしました。
周囲の環境は杉林と雑木林。

気温が低いせいか動きが鈍く、後半に右手からガードレールづたいに別種の小さなクモが向かって来ても捕食するどころか驚いて逃げるほど臆病でした(気づかなかった?)。
越冬の直前期は食欲が無いのかもしれません。
寒冷地で冬越しする虫は消化管の内容物を空にしておかないと凍死してしまうからです。

映像の中盤だけ、自動色調補正を施してあります。
(恥ずかしながらマクロレンズが汚れており、オリジナルは眠たい紗のかかった映像になってしまいました。)

採集して持ち帰り、飼育下で越冬させることにしました。

本種の背面の斑紋は性的二型です。
この個体の斑紋は♀タイプなのに腹面を接写してみても外雌器は無く、触肢の膨らみが立派です(♂の特徴)。
矛盾した形質ですけど、後に脱皮して成体♂を得たので(映像公開予定)、採集した時点では亜成体♂と分かりました。

クモ生理生態事典 2011』によれば、マダラスジハエトリは

亜成体越冬の個体が多く,冬期樹皮下よりよく採集.

つづく


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