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2014/03/31

オオマエグロメバエ?の身繕い



2013年8月上旬

里山の尾根道の脇の潅木で見慣れないハエが木の葉に止まって身繕いしていました。
ジガバチの営巣地に近いこともあり、ほっそりした体形から一瞬ジガバチかと思いました。
全身黒で顔だけが鮮やかな黄色です。
前方に長く突き出している(ように見える)口吻も特徴的。

メバエ科」で画像検索してみると、素人目にはオオマエグロメバエPhysocephala obscura)と似ている気がしました。
別アングルを撮ろうと私が少し動いたら、飛んで逃げられました。
腰(腹部の上部)の色が赤いかどうか、よく見えなかったのが心残りです。



顔が白いジガバチの♂に擬態しているつもりかな?と想像を逞しくしてみました。
メバエの仲間はどうやら社会性ハチに寄生するらしいのですが、オオマエグロメバエの寄主は何か非常に興味があります。
もしジガバチ(似我蜂)に寄生したメバエがジガバチそっくりに擬態しているのだとしたら凄く面白いです。

ジガバチは社会性ハチではありませんけど。


【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p135によると、
メバエ類は、体表の色や模様が寄主のそれに類似している種が多い。これは寄主に接近しやすくするための一種の擬態と思われる。
ネット検索してみると、オオマエグロメバエはトラマルハナバチなどに寄生するらしい。(参考サイト
「トラマルハナバチ成虫に寄生したオオマエグロメバエPhysocephala obscuraの囲蛹」と題した写真が『日本動物大百科9昆虫II』p135に掲載されていました。
ただし一般にメバエの寄主特異性は低いらしいので、「ジガバチに寄生するのではないか?」という個人的な仮説の望みは捨てずにおきます。



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