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2014/02/17

ミズナラの樹液を吸うオニベニシタバ(蛾)



2013年10月下旬

ミズナラの樹液酒場にカトカラの仲間も来ていました。
前翅の模様が樹皮にそっくりで、動かなければまず見つけられないでしょう(保護色)。
ところがなぜか翅を半開きにしているので、赤い後翅が目立ちます。
エゾベニシタバにしては前翅の黒いギザギザ線が違います。
オニベニシタバCatocala dula dula)ではないかと思うのですが、どうでしょうか?

赤い口吻を伸ばして樹皮を舐めながら幹を歩き回っています。
樹液の滲む場所を探し当てると、口吻を差し込み夢中になって吸汁しています。
そこへオオスズメバチが飛来し、追い払われました。(@1:50)
さきほど後翅を少し広げ警告色?(眼状紋にしては不完全)を見せていたのは、オニベニシタバの緊張の現れだったのかもしれません。
今度はリラックスしているのか、樹液を吸いながら翅を閉じています(後翅の赤紋は見えない)。
しばらくすると再び同じミズナラの幹にこっそり舞い戻ってきました。(※)

(※)左翅の縁が破損しているので同一個体だと思ったのですが、改めてよくよく見ると微妙に違うかもしれません。
発酵した樹液の匂いに誘われて後からやって来たハエ(種名不詳)が図々しく近寄ると、オニベニシタバは突っかかるように威嚇して追い払いました。(@7:20、8:05)
相手がハエだと蛾然強気です。(餌場の専有行動)
威嚇の際に翅も少しだけ動かしましたが、後翅の派手な模様を見せつけるまでは広げませんでした。

昼間の樹液酒場は蝶が多いですけど、夜になれば他にも色々な蛾がやって来て面白そうです。
夜間の観察は今後の課題。



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