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2014/01/22

生物分解が一段落したニホンザルの死骸【微速度撮影】



2013年9月下旬・気温31℃@日向

ニホンザルの死骸を土に還す者たち:#19

3日ぶりの定点観察。
死骸の厚みが更に無くなり、毛皮がぺしゃんこに潰れていました。
文字通り骨と皮だけになっています。
毛根から脱落した毛が益々広範囲に散乱しています。
体内の肉や内臓を食い尽くした大量のウジ虫はもう殆ど死骸に残っていません。
死骸から一斉に離脱して地中で蛹になったのでしょう。
2頭のうちで生物分解が早く進んだ死骸Lにはもはやハエの成虫もあまり来ていません。
腐臭が大分収まり、内心ホッとしました。
臀部に「尻だこ」が丸ごと残っていますけど、分解されにくい軟骨なのかただの角質なのか気になります。

【追記】 尻だこ,尻胼胝[英ischial callosity]旧世界ザルの尻の坐骨結節に相当する部位にある,無毛の非常に丈夫な結合組織性の皮膚.知覚神経がほとんど分布せず,それで長時間,枝の上に尻だこをのせて睡眠・休息していても痛くならない.これを木の枝にうまくひっかけ,体を支えるのであり,樹上生活に対する適応例の一つ.大形類人猿では,あまり発達していない. (『岩波生物学辞典第4版』より引用)

未だ虫が来ている方(死骸R)の全身像を10秒間隔で2時間インターバル撮影した計705枚の連続写真を素材に早回し映像を作成しました。
檻の金網から落ちる影が日時計のように死骸の上を移ろい行きます。

(メッセージ性がありフォトジェニックかもしれませんが、記録映像としてはちょっと目障り…)

特筆すべきは、この日もフキバッタが毛皮の上を徘徊していることです。

関連記事→#17「死んだ猿の毛を食すフキバッタ♀



同じ連続写真を素材に、更に2倍早いタイムラプス映像も作ってみました。
せっかちな方はこちらをご覧ください。

つづく→シリーズ#20



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