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ササコナフキツノアブラムシ兵隊の誤認攻撃
2013年9月上旬
笹の葉裏(アズマネザサ?)に密集するササコナフキツノアブラムシ(Ceratovacuna japonica)のコロニーを観察してみました。
接写の大敵である風揺れを防ぐため、葉柄を切り落とし笹の葉を地面に置いて接写しました。
そのためアブラムシは吸汁できなくなり、異変を感じて徘徊運動(分散行動)が次第に活発になりました。
このとき、たまに出会い頭で兵隊カーストが味方を軽く攻撃することもありました。
反射的に反応したものの、誰何(すいか)してすぐに誤認(敵ではない!)と気づくようです。
兵隊アブラムシの頭部にある一対の角で本気になって突き刺す行動は見られませんでした。
誤認の同士討ちで兄弟殺しにまで至ることがあるのでしょうか?
本当に兵隊アブラムシが血縁認識しているのかどうか、興味があります。
(敵味方の識別はどこまで厳密なのか?)
同種なら全く違うコロニーの個体を混在させても意外に平和に共生できたりして…?
素人による別の解釈として、兵隊アブラムシはコロニー内で見張り役(歩哨)を務め、群れから勝手に外れようとする個体をたしなめて、羊飼いや牧羊犬のようにコロニーをまとめようとしているようにも見えます。
兵隊アブラムシは積極的にパトロール(徘徊)するよりも、有事に備えて普段はじっとしている印象。
つづく→「ササコナフキツノアブラムシを捕食するアメイロアリ♀と兵隊カーストの反撃」
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