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虫カビに感染したフキバッタの死骸を食すヤブキリ♀
2013年9月上旬
真っ直ぐで長い産卵管を持つヤブキリ♀(Tettigonia orientalis)成虫が朽木に止まり食事中でした。
餌食となったフキバッタの一種をよく見ると、生気が無く褐色に変色しています。
ヤブキリが棘のある前脚を使い自力で狩ったのではなく、昆虫病原糸状菌(Entomophaga grylli ?)に感染し朽木にしがみ付いたまま力尽きて死んだフキバッタを見つけて捕食したようです。
獲物の頭部の方から豪快にかじっています。
やがて獲物の前脚を齧り取り、根元から食べ始めました。
食べたヤブキリ♀も虫カビに経口感染してしまうのではないかと心配になるのですけど、採集・飼育して確認すればよかったですね。
忙しくて余力がありませんでした。
もしかすると虫カビが感染する寄主に種特異性があって、ヤブキリは感染する心配が無いのかな?
マクロレンズを装着し、口器の動きを接写してみても食欲旺盛なヤブキリ♀は逃げません。(@4:06〜)
獲物の頭部は既に食われており、その断頭した首から胸部に頭を突っ込んで中の肉を貪っています。
どうも獲物の中身はミイラのように干からびているようです。
ようやく満腹したのか、それともしつこいパパラッチに嫌気が差したのか、食べ残しを落としました。
最後に朽木を登りながら小便をピッと排泄したように見えました。
1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみます。
おしっこにしては排泄口の位置が解剖学的に変ですかね?
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