2013年7月中旬
山道の地面を匍匐するノブドウの群落で見慣れない華奢な蜂が訪花していました。
一瞬ホソアシナガバチの仲間かと思いきや、よく見ると違います。
後脚と真っ直ぐの触角が非常に長いです。
複眼は黒で頭楯は黄色、翅の縁紋と先端が黒色。
産卵管が見えないので♂なのかな?
科も分かりませんが、ハバチにしては腰が細い気がします
花から花へと忙しなく飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
ノブドウは未だ蕾が多く、ほとんど開花していませんでした。
撮影中に蜂を何度か見失ったものの、おそらく同一個体だと思います。
同一個体の訪花シーンを通常のHD動画でも撮ってみました。
しかしあまりにも蜂が忙しなく飛び回るので、なかなか落ち着いて撮らせてくれません。
こういう時こそハイスピード動画の出番です!
訪花中にクモの糸が体に絡まったようで、葉上で寝転がり身繕いをしました。
ノブドウに訪花吸蜜 |
寝転がって身繕い? |
気になる蜂でどうしても名前を知りたかったので、撮影後に有り合わせのビニール袋でなんとか採集しました。
翅脈から見るに、ヒメバチ科の一種でしょうか。
いつもお世話になっている蜂類情報交換BBSにて問い合わせたところ、こにしさんより以下の回答を頂きました。
ツマグロケンヒメバチ(Spilopteron apicalis)?の雄だと思います。この種については分類上の問題があり、今年の昆虫学会で発表があります。長い産卵管を持つ♀はカミキリムシ類をホストにするらしい。
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