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2012/12/16

オオカマキリを狩るチャイロスズメバチ♀



2012年8月下旬

林縁の草むらでチャイロスズメバチVespa dybowskii)のワーカー♀が狩りをしていました。
下草に隠れて様子がよく分からずもどかしいのですが、獲物はなんとオオカマキリのようです。
緑色型オオカマキリの死骸(後翅や脚の断片など)が林床に散乱しています。
チャイロスズメバチが獲物の腹部を噛み切って葉に止まり、肉団子を作り始めました。

この腹部は細いので、オオカマキリ♂かもしれません。
接写しようとレンズを近づけると、蜂が作業を切り上げて巣へ飛び去ってしまいました。
肉団子は未だ完全なミンチ状にはならず、獲物の細長い腹部の原型が残っていました。

しかも獲物の半分をうっかり落としています。

しばらくすると同一個体と思われる蜂が戻って来ました。
下草の同じ辺りを低空飛行で探索しています。
結局、先程と同じ場所に降り立ちました。
大顎で腐葉土を掘っています。
よく見ると、褐色の小さなアリ(種名不詳)が右往左往しています。
今度はなんと、蜂が地中から青虫を掘り出しました。
獲物は緑色型ヨトウムシの仲間でしょうか。

それとも先程の落し物(緑色型オオカマキリの腹部の残り半分)でしょうか。
アリに邪魔されない場所で肉団子を作るため、獲物を咥えてすぐに飛び立ちました。
近くの笹の葉などあちこちに移動するも、結局肉団子を作らずそのまま巣へ持ち帰りました。

しばらく待つと、同じ場所にまた蜂が舞い戻ってきました。
味を占めたというか、よほど成功体験が忘れられないのでしょう。
再び腐葉土を掘ったりしています。
探索の合間に身繕い。
草葉の陰で何かごそごそしているが、死角でほとんど様子が見えません。
その間にアリがオオカマキリの死骸の断片を運んでいます。

本当に同一個体が狩場に繰り返し飛来するのか確かめるには、一時捕獲して麻酔下で個体識別のマーキングを施す必要があります。
この日は捕虫網を持参しておらず、諦めました。

巣と狩場を何度も往復していたのに、残念ながら巣の位置も突き止められませんでした。


3年前にも、チャイロスズメバチ♀が地中から蛾の蛹を掘り出した後で同じ狩場に執着しているのを観察しています。
関連記事→「チャイロスズメバチの狩りと肉団子作り




餌食となったオオカマキリ

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1 件のコメント:

  1. このすれ 重いんだよ
    ちゃんとしとけ
    粕 市ね 昆虫にしか相手にされないくせにさ(笑い)

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