2012年7月下旬
スギ植林の暗い林床に咲いたドクダミの群落でオオマルハナバチのワーカー♀が訪花していました。
蜂が花序を抱くように体をカールさせ、そのまま回ることで腹面に花粉を付着させるのです。
回転集粉と呼ばれる独特の動きで、見るからに効率の良さそうな方法ですね。
回転の向きは右回りだったり左回りだったり、毎回まちまちです。
後脚の花粉籠には白い花粉団子が付いています。
いったん腹面の体毛で集粉してから身繕いで花粉籠に移します。
同じ日に別の場所で撮ったフタガタハラブトハナアブ♂もドクダミの花で同様に回転しながら採餌していたので驚きました。
ベーツ擬態をしているフタガタハラブトハナアブのモデルはオオマルハナバチではないかと思うのですが、まさか採餌行動まで似ているとは!
関連記事→「ドクダミの花を舐めるフタガタハラブトハナアブ♂」
ちなみに回転集粉とは『日本の真社会性ハチ:全種・全亜種生態図鑑』で使われていた用語です。
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