2012年9月上旬
里山の尾根道で見慣れない野鳥が座り込んでいました。
逃げるタイミングを逸したのか、私が近づいてもひたすら静止していました。
全体が深緑色(くすんだ鶯色)で、自らの保護色に相当自信があるようです。
「同化してるぜ!」撮りながら少しずつ接近してみます。
林床にうずくまり、つぶらな瞳(黒目)でこちらを凝視しています。
鳥の体をアリが這っても正面を見据えたまま身じろぎ一つしません。
動くのは眼の瞬きと胸の鼓動(呼吸?)だけで、鳥の緊張や葛藤(fight or flight)が見て取れます。
野鳥にこれほど近づけたのは初めてです。
カメラの操作音にも逃げません。
そのまま静かにすれ違うつもりで1mぐらいまで近づくと、辛抱堪らずようやく横の茂みに逃げて行きました。
まさか尾根道の真ん中で抱卵しているはずがないのですけど、もしそうなら土壇場で偽傷行動を始めるかと思いました。
しかし、鳥は慌てて茂みに逃げて行っただけでした。
茂みに隠れて見失いました。
尾根道の左右は雑木林とアカマツ、杉植林の混合林でした。
「日本野鳥の会宮城・山形県支部画像掲示板」にて質問したところ、まぐぴさんより以下の回答を頂きました。
写真の野鳥ですが、キビタキ(♀)ではないかと思います。 何らかの理由で落鳥して、回復途中だったのかもしれません。
キビタキ♀(Ficedula narcissina)はこれが初見になります。
関連記事→キビタキ♂
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