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オオシロフクモバチ♀に狩られ麻痺状態のサツマノミダマシ♀を調べる
2012年8月中旬
オオシロフクモバチ(旧名オオシロフベッコウ;Episyron arrogans)の巣坑を暴いて独房からサツマノミダマシ♀を採集してから7日後。
乾燥しないようプラスチック容器に密閉していたのですが、真夏に室温で保管しても腐ることはありません。
全身の麻痺に回復の兆しは見られません。
植物状態のまま依然として生きています。
その証に、ピンセットで触れると歩脚を弱々しく動かしました。
狩蜂は毒針で麻酔することで、獲物を新鮮な状態で子供(蜂の子)に与えることができるのです。
危険な獲物でも独房内で暴れるおそれはありません。
拉致被害者は腹面に長大な垂体があるサツマノミダマシ成体♀です。
植物状態のまま餓死を待つだけなので、エタノール液浸標本にしました。
シリーズ完。
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