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2012/10/21

ジガバチの交尾拒否?



2012年7月下旬

ジガバチの一種(※ヤマジガバチ/サトジガバチ/ミカドジガバチ)のペアが山道の休憩所(東屋)の床でもつれ合った後に飛び上がり、近くの木の葉に止まりました。


※ 後日、同じフィールドで捕獲した♀♂はヤマジガバチと写真鑑定して頂きました。
樹種はたぶん山桜だと思います。
風で激しく揺れる木の葉で交尾しています。
(映像はここから。)
どうも交尾器がうまく結合できない様子。

腹部の側面を擦り合うのは結合前の前戯行動なのだろうか?
♀は腹端を上げています。

正面からのアングルに変えても、上にマウントした♂の頭楯が白いかどうか死角でよく見えません。
(動画と同時に撮った写真に辛うじて写っていました。)
♀は腹端を下げています。
どのような体位を取るのが♀の受け入れ体勢なのだろうか?
ところが急に♀が落ち着かなくなり、うろうろし始めると♂がマウント解除し飛び去りました。
交尾中のジガバチが別れるまで見届けたのはこれが初めて。
交尾は失敗したようです。
♀による交尾拒否かな?

新刊の『狩蜂生態図鑑』p24によると、

サトジガバチの産卵に必要な交尾は1回だけで、一度交尾の済んだ♀にとって飛びかかってくる♂は邪魔なようで、中脚を上に伸ばして♂を防いでいる。

確かに今回の映像を見直すと、♀が暴れ始めたときに中脚を高く上げていた…気がします。
風の無い条件で撮りたかったなぁ…。

交尾器ががっちり連結したジガバチの♀♂ペアを見てみたいものです。




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