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シロカネグモsp幼体の水平円網を霧吹きで可視化してみる
2011年10月下旬
里山で荒れた杉林の斜面を登っていると、枯れ枝の間に張られたクモの小さな水平円網が風に揺れていました。
網に陽の光が射してキラキラと光り、とてもフォトジェニックでした。
私のカメラの腕ではなかなかこの美しさが伝わりません…。
円網の直径は15cm強、甑(こしき)の高さは地上135cm。
とても小さなクモが網の下面中央に占座しています。
マクロレンズでの接写を試みたものの、網が風で揺れるせいで微小クモにピントを合わせるのは至難の業です。
クモの網を可視化する初めての試みとして、持参した霧吹きで水滴をスプレーしてみました。
極細の糸に水滴が数珠状に乗り、良い具合に可視化されました。
しかし外気の湿度が低いのか、網に付いた水滴がみるみるうちに蒸発してしまいました。
(動画よりも先に撮った写真の方がきれいに水滴が写っています。)
甑の下面に占座していたクモは驚いて網の外に脱出しました。
加湿器のような細かいミスト状の水滴をそっとスプレー出来れば理想的かもしれません。
網に戻ってくる途中で微小クモを捕獲しました。
炭酸ガス麻酔下で接写してみると見慣れない姿。
体長2mmで腹背に格子状の模様があります。
クモ蟲画像掲示板にて問い合せたところ、「アシナガグモ科の幼体で、おそらくシロカネグモ属の一種(Leucauge sp.)だろう」とご教示頂きました。
この仲間は幼体期での写真鑑定は困難なのだそうです。
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