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カメノコテントウの起き上がり運動
2006年11月上旬
仰向けに引っくり返されると、カメノコテントウ(Aiolocaria hexaspilota)はしばらく擬死(死んだふり)してから起き上がろうとします。
必死にばたつかせても短い脚は地に届きません。
スロー再生で見ると、翅を広げ後転しながら跳ね起きています。
翅の下に隠れている腹部背面はこんな毒々しい色だったのかー!
右前胸部に付着した血のような赤は、危険を感じた時に脚の関節から分泌される臭い汁です。※
最後は窓の外へ飛び去りました(仏の顔も三度)。
※【追記】
『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p135によると、
苦く、独特のにおいをもつテントウムシの体液は、おもにあしの腿節と脛節の関節部から分泌され、一説によると彼らの血液である。
外部から刺激が与えられると反射的に異臭のある液体(reflex blood)を放出する。(『擬態だましあいの進化論〈1〉昆虫の擬態』p44より)
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