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ワカバグモ♀♂(蜘蛛)の交接
2007年6月上旬
ワカバグモ(Oxytate striatipes)の体長8.5mmの小ぶりな♀と体長8mmの♂(成熟すると赤褐色を帯びる)を採集しました。
同居(婿入り)させて暫くすると、驚いたことに足場として入れておいた葉の上ではなく飼育瓶の底で交接していました。
カニグモ科の交接は通常♂が♀に儀式的な糸を掛け、下に潜り込んだ後の体位はハエトリグモと同様らしい。
ただしワカバグモ属ではこの行動は行われないとのこと。
これはどう見てもいわゆる正常位...。
仰向けに寝そべった♀の外雌器に♂が触肢を差し込んで精子を注入しています。
このときポンプとなる血嚢の収縮に同調して♂は「ケツピク」行動を示します。
残念ながら交接に至る求愛行動は見逃してしまいました。
本種は特に求愛ディスプレーをしないとの報告があるらしい。
ワカバグモ♂は以前交接を観察したネコハエトリの♂ほどしつこい絶倫ではなく、一回きりの淡白なものでした。
交接プラグというものを自分で見てみたくて、ワカバグモでも交接前後の外雌器を観察してみました。
野外で採集してきた時点で成体だったので、処女ではないかもしれません。
交接プラグらしきものは見当たりませんでしたが、事後の紅潮した腹部が艶かしい…。
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